交流のおかげ!!

 2月5日(水)に毎月1回、皆来作業所さんがおこなっている「リズム体操」にお邪魔させてもらっているます。いつもは、体操を自由に楽しんでもらっているだけなので特別こちらとかでも報告など重点的にはしてなかったのですが、今回は「おっ?」と思うような変化があったのでお伝えしたいと思います。

 その「おっ?」と思った変化とは、利用者さんや職員さんの接し方でした。

 皆来作業所さんは、先日行われた「餅つき大会」にも参加してくださり、「リズム体操」で毎月見かける利用者さんも多く来てくださいまして、楽しく交流をすることが出来きました。

 いつも、活動時間のずれから私たちカモミールは少し送れて参加するのですが、体育館に入った時に皆来の利用者さんが近づいてきて、カモミールの利用者に挨拶したり、「踊ろ?」という感じで手を引っ張って皆が踊ってる方に連れて行ってくれました。
 もう、かれこれ数年その利用者さんとは体操で顔をあわせているのですが今回の様なことは初めてでした。

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 また、皆来の職員さんがうちの利用者さんの「名前」を呼び、「○○さん、今日は元気だね~」と、話しかけていたり、カモミールの利用者さんが皆来の職員さんと隣で踊っていたり、カモミール利用者さんから「お餅ついてくれた、あの人だれ?」と皆来の職員さんの名前を聞いてきたりとびっくりするぐらい変化がありました。

実際、カモミール利用者さんが「名前覚えたー」と喜んでいた職員さんはもう4年近く接している方です。

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 交流会という形で、これまで何度も接する機会はあったのですが、交流会後にこういう利用者さんや職員さん達の「変化」が見られたことは今まであまり感じなかったので、今回はとってもうれしく、イベントを開催してよかったと思うと共に、賛同してくださり参加してくださった皆来、あい・び~の皆さんには本当に感謝です。

 私たち障害者福祉施設という場所は、地域やイベントに頑張って参加したとしても普段は施設で関わる人たちとしか接しない、ある意味で孤立した空間になりやすいものです。職員をはじめ保護者や利用者さんも目と鼻の先の施設がやっていること、どんな人がいるのか?規模は?など意外と知らないものなんです。

 でも、今回のことを通して改めて、それじゃ駄目だよな~。と思わされました。

 常々、障害者が地域に出て行くには「知ってもらう」ことをしなければいけない、と私は考えてきていたのですが、その私ですら、やっぱり他の施設の方に対して「知らない」とどこかかしこまったり、身構えてしまうところはあります。障害当事者という方々を知らない(接したことのない)方からすると、私以上に身構えてしまうのは当然のことですよね。

 カモミールは「地域と共に育ち生活していく」という目標を掲げて日々活動をおこなっていますが、改めて今回の利用者さんや職員のちょっとした変化から、「自分たちから発信して、地域に出て行く」ことの大事さを感じることになりました。

 もう、時期的には来年度の活動計画を立てていかなければいけない時期なのですが、来年はもっと色々な活動を計画したり、地域や当事者団体のイベントに参加したりして、もっと「カモミール」という障害者施設が地域にあって、そこを拠点に障害当事者が生活をしているということを知ってもらえればと考えています。

(文責:石井)

 

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